グループワークで深めよう!中小企業の経営戦略

他社との連携できていますか?

「経営戦略」と聞いて、小難しい印象を持つ方もいるのではないでしょうか。いろいろな解説書はあるけれど、理論や手法の話がたくさん並んでいて、結局何をすればよいかがわからない・・・。そんな皆さんに朗報です!北第二支部の5月例会は、同支部で精力的に活動されている中小企業診断士の鈴江昭紀さん(イノベッテル中小企業診断士事務所)をお招きし、中小企業の経営戦略に関する講義・ワークショップを開催します。
講義では、鈴江さんの経営体験・経営支援例も交えながら、経営戦略と経営計画の関係、長期ビジョン実現に向けた流れ(現状分析・事業戦略・PDCAサイクル等の基本知識)、さらには変化の激しい時代に有効な他社連携について、図を用いてわかりやすく解説いただきます。ワークショップでは、参加者自身が自社の強み・弱みを分析し、討論グループ内での業務連携の可能性をシミュレーションします。
本例会は、中小企業を経営・支援する皆さんにとって貴重なトレーニングの機会となること間違いありません。いつもとちょっと違う例会に、奮ってご参加ください。

会場:大阪市立総合生涯学習センター(5階:第4研修室)

感想

■ 開催概要
・開催日:2025年5月29日(木)
・開催テーマ:グループワークで深めよう!中小企業の経営戦略~他社との連携できていますか?~
・報告者:イノベッテル中小企業診断士事務所 鈴江昭紀 氏
・参加者:17名(報告者1名、ゲスト1名を含む)
■ 内容報告
【前半】経営戦略の基礎とツールに関する講義
鈴江氏より中小企業の経営戦略に関する基本的な考え方について講義が行われました。特に、戦略立案の基本ツールである
- SWOT分析(自社の強み・弱み・機会・脅威の整理)
- クロスSWOT(強み×機会などの掛け合わせによる戦略構築)
- アンゾフの成長マトリクス(市場と製品の軸での成長戦略分類)
が取り上げられ、各ツールの説明の合間に、参加者がその場で自社の状況に基づいて記入・整理するワークの時間が設けられました。講義の最後には、「外部経営資源の活用として他社連携が重要である」という点が強調され、後半のグループワークへとつながる流れとなりました。

【後半】他社連携シミュレーションのグループワーク
参加者(報告者と座長を除く16名)が業種の重複を避けて3名ずつの5チームに分かれ、「他社連携」をテーマにしたシミュレーションを行いました。各チームでは、前半のワークで整理した自社情報をもとに、それぞれの強みやリソースを掛け合わせた仮想的な連携案を構想し、発表にまとめました。例えば、建築士、子ども用制服メーカー、税理士の3名で構成されるチームでは「幸せの幼稚園プロジェクト」という連携アイデアが生まれ、建築士が園舎をデザインし、制服メーカーがそれに合わせたオリジナル制服を制作し、税理士が幼稚園運営者に対して税務面のワンストップ支援を提供するアイデアが発表されました。各チームとも、異なる分野の専門性が融合することで、予想以上のシナジーを感じさせる提案となりました。

■ 総括
今回の例会は、講義による知識の習得とグループワークによる実践的な応用を組み合わせた非常に密度の高い内容となり、参加者からも好評を得ました。

  • 【5月北第二支部例会】中小企業の経営戦略
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