【ミックスジュースではなく、フルーツポンチ】吹田支部7月合同例会を終えて
2021年8月2日
感想
吹田支部
吹田支部の7月例会は豊島支部と合同開催でした。
日本パラリンピック委員会 委員長 河合純一さんに登壇していただきました。
左目の視力がない中、5歳から水泳を始める。15歳で右目の視野も失った河合さん。パラリンピックに6回連続出場。5個の金メダルを含む21個のメダルを獲得されます。
◆障害ってなに? 障害を持つ?
開始早々の問いかけに、参加者のほぼ全員が「ん?」と
考えたとおもいます。
普通じゃないこと? 普通って何? 多数派?
それは『個性』です。
そしてそんな個性のある人を『障がい者』と呼んでいます。
障害者ではなく、ひらがなで『障がい者』と表記する。
よく「障がいを持つ人」という表現をしますが、
カバンを持つ、ペンを持つみたいに、障害は持てません。
確かにそうです。
正しくは『障がいのある』人です。
そんな基本的なことさえ、今まで何も考えたことも
意識したこともありませんでした。
◆「平等」と「公平」
普通に使っている、知っているつもりでも改めて知ることがありました。
160㎝の塀の向こうでスポーツをしている。
・150㎝の人は見えない。
・180㎝の人は見える。
どうするか?
↓↓↓
A.同じ高さの台を与える。
B.見えない人に台を与える。
そもそも見える人には台が不要。Bで大丈夫。
A=平等 B=公平
◆パラリンピックに連続出場した本当の理由
水泳が好きで得意で、強いから連続出場出来たんでしょ?
確かにそうですが、それだけではありませんでした。
河合さんには1つの強い『想い』がありました。
・障がい者スポーツを世の中の人に知ってもらう。
・知ってもらうことで、1人ひとりの気づきを生む。
・小さな気づきが社会に変化をもたらす。
・その先に、活力ある共生社会の実現を目指す。
まずは、世界の人々に認知されることが必要で大切な使命だと考え、
パラリンピックに出場し続ける努力をされたんです。
◆終わりに
人は知らない事は、目に映っていても見えていない。
だから、多くの人に障がい者の事を知ってもらうことがまず大切。
知ることから小さな気づきが生れ、社会が少しずつ変化する。
"障がいという個性を”ミックスジュース”のようにつぶして混じり合うのではなく
【フルーツポンチ】のように個性を活かし合うことが今後目指す『共に活かし合える社会』である"
”障がい者が生き生きと働ける会社は
健常者が生き生きと働ける会社でもある”
"ハードのバリアは、ハートで変える”
印象に残った言葉でした。